目次
厳選の名作 あらすじと感想
青空エール
甲子園のアルプスでトランペットが吹きたい!
主人公、小野つばさは甲子園でトランペット応援をしたい!という夢を持って、野球と吹奏楽の名門校、北海道白翔高校に入学する。
しかし、初心者のつばさは吹奏楽部への入部を認められず、挫けそうになる。
そんな時、野球部の同級生、山田大介に励まされ、甲子園は二人の夢になる。
その後の努力が認められ、吹奏楽部に入部できたつばさは、大介と切磋琢磨しながら夢を追う。
そして、つばさにはもう一つの夢ができる。
それは…全日本吹奏楽コンクール普門館で金賞を獲ること。
え~!?スポーツ・部活物の一番手が少女漫画?って思ったかもしれません。
でもこの作品、かなりおっさんうけする青春物ですよ。
しかも少女マンガだけあって甘酸っぱい。
つばさも大介も頑張り屋さんで、素直に応援したくなっちゃいます。
あさひなぐ
薙刀は高校部活界における、アメリカンドリームなのよ!!
二ツ坂高校に入学した東島旭は、半ば騙されるような形で、薙刀部に入部させられる。
しかし、そこには朝、痴漢を撃退して旭を救ってくれた、宮路真春がいた。
真春のように強くなりたいと願う旭は、新入生、紺野さくらと八十村将子と共に薙刀部に入部する。
女子高生の武道モノ。
型破りな先輩や個性的な仲間、強力なライバル(一堂寧々)に過酷な合宿と…展開は王道ですが、読み進めると熱くなってきます。
乃木坂46の西野七瀬さん主演で映画にもなりました。
ですが…私の中の旭像はあんなに可愛くないんですよねぇ。
個人的なお気に入りキャラは寒河江純。
球魂
寂れた温泉街を卓球部が救う!
かつては卓球王国として栄えた玉磨温泉村。
現在では隣町の彩華に大規模レジャー施設が建設され、観光客が寄り付かず、寂れ切っていた。
玉磨温泉高校卓球部は、ドイツブンデスリーガ(サッカーリーグ)から、村の救世主として呼び戻された村長の息子橘明彦と、分校の天才卓球少年児玉スグルを加え、村の命運を賭けて強豪彩華高校に挑む。
卓球の試合はとても臨場感があり、キャラも個性的で面白いです。
ただ、彩華戦をピークに、尻すぼみ感があります、吸収合併に立ち向かうっていう設定よりも、普通に高校生の部活モノでも良かったのかなって思います。
最後は打ち切りなのか、中途半端な終わり方なのが残念です。
咲-Saki-
怪物女子高生麻雀部が全国大会を目指す!
プロの試合が全国放送されているなど、麻雀が一般社会に浸透し、人気を博している世界で、萌え系の絵の女子高生が、真剣に部活として麻雀に打ち込む漫画。
清澄高校麻雀部に入学した宮永咲が、両親の離婚で離ればなれになってしまった姉に会うため、全国大会を目指す。
県大会決勝の盛り上がりかたはハンパじゃないくらい面白いです。
一部のキャラは不思議な特殊能力(わかりやすいところだと、追っかけリーチしたら必ず一発で和了るなど…)を持っており、それがこの漫画の最大の魅力です。
私はそこまで気にしていませんでしたが、捨牌の並べ方や理牌のクセがキャラによって異なるなど、相当細かくこだわっているようです。
残念なのは遅筆なため、話がちっとも先に進まない…。
スピンオフ作品が複数ありますが、原村和の奈良時代の親友、高鴨穏乃を主人公とした【咲-Saki-阿知賀編 episode of side-A】もお勧め。
Jドリーム
破天荒サッカー少年がJリーグで夢を掴む!
16歳の赤星鷹は父親譲りの鳶の腕で、その日暮らしの生計を立てていた。
Jリーグ発足により、大好きなサッカーをしていれば給料をもらえると思った鷹は、三菱(浦和レッドダイヤモンズ)のプロテストを受ける。
人間離れした必殺技などはありませんが、当時のJリーグを懐かしんで楽しめる作品です。
福田とか井原とか懐かしの選手が出てきますので、私と同世代や更に上の世代の方は楽しめるんじゃないでしょうか?
この作者の主人公は世間知らずで生意気な奴が多いですが、何故か素直で憎めないんですよね。
シュート!
高校サッカー漫画の金字塔
昨年、サッカー激戦区の静岡県で1年生だけの新設校ながら、ベスト8にまで進出した掛川高校。
その掛川高校に入学した田仲俊彦は、掛川西中サッカー部で平松和広、白石健二らと共に全国ベスト4に輝いた実績を持つ。
掛川高校のキャプテン、天才プレイヤーの久保嘉晴に憧れて掛川高校サッカー部に入部し、全国制覇を目指す。
掛西中トリオの活躍も見物ですが、やっぱりこの作品の最大の山場は久保嘉晴伝説に尽きるでしょう。
部活帰りで当たり前のように居酒屋でビール飲んだりするのも古き良き時代の漫画だなぁと思います。
サッカー好きな若い人に読んでもらいたい名作です。
ストッパー毒島
史上最高のプロ野球漫画
破天荒な160km/h左腕投手毒島大広が、万年最下位の京浜アスレチックスで、ストッパーとして60セーブを目標に、優勝を目指す物語。
二十年ほど前の作品なので、当時は160km/h投げられる=化け物でした。
最終的に163km/h(当時世界最速?)まで出す。
登場する選手も実名、架空選手が混在していて、あの頃のプロ野球を懐かしむという楽しみ方もありです。
表情や余韻で魅せる絵に躍動感があり、野球の試合の臨場感がビンビンに伝わってきます。
もちろんストーリーも大好きだし、敵、味方ともにキャラも魅力的なんです。
最後の方は興奮と感動が入り混じって読んでいました。
ただ、終わり方は…正直言うとでっかい伏線回収してません。
野球好きの方には是非読んでいただきたい作品です。
ダイヤのA
現代の正統派高校野球漫画
田舎の弱小中学野球部のエースとして最後の大会に臨んだ沢村栄純。
結果は自らの暴投で一回戦負け。
しかし、その才能を見出され東京の名門青道高校に誘われる。
地元の高校の野球部で、地元の仲間たちと甲子園目指そうとしていた沢村だったが、青道高校で天才捕手御幸一也と出会い、青道高校への進学を決める。
入学後、エースを目指す沢村だったが、同級生の怪物投手降谷暁がライバルとして立ちふさがる。
強豪校の設定ですが、ほとんど坊主ではなく、厳しいながらもノリがライトな、まさに現代版の野球漫画です。
でも彼らの野球にかける情熱は本物で、熱い試合を展開してくれます。
マガジンの漫画ですが、努力・友情・勝利を感じられる名作です。
ちはやふる
日本で一番になったら、世界で一番ってことやろう?
小学生の綾瀬千早は福井からの転校生、綿谷新に競技かるたを教えてもらい、ハマる。
千早のことを好きだけれど素直になれない真島太一と三人で小さな大会に出る。
ずっと三人でかるたをやると思っていた千早だったが、新の転校や太一の進学校受験などで三人は離れ離れになってしまう。
高校生になってもかるたを続けていた千早は、太一と再会し瑞沢高校かるた部を創部する。
動かなければ美少女な千早が、競技かるたで世界一(クイーン)を目指す話。
厳密に言えば、部活がメインでもスポーツでもないのでしょうが、この漫画の部活での青春模様を私がここで書きたかったので、このジャンルにしました。
最初はバラバラだったチームが、一つになっていく様子が最高です。
競技かるたの魅力が堪能できる名作。
でも、私自身がやりたいとは思いません。
記憶力ないので…。
とめはねっ! 鈴里高校書道部
書道って奥が深い!
鎌倉の鈴里高校に入学した大江縁であったが、幼少のころからカナダで生活し、日本の生活に慣れていない。
縁は部活紹介で書道部の日野ひろみが披露したに感動し、書道部に入部する。
しかし、書道部は部員不足で廃部寸前だった。
ある日縁は、柔道部で全国2位である同級生望月結希に右腕を骨折させられてしまう。(故意ではない)
それを知った書道部の加茂杏子と三輪詩織は、書道部の廃部を回避するため、責任を感じる結希を柔道部とのかけもちで書道部に入部させる。
書道の漫画なんて堅苦しいかな?って思いました。
確かに説明文が長い感じはしましたが、ヒット曲を用いてのパフォーマンスなど、気楽に読める感じです。
真面目に読んだらすごい勉強になると思います。
書道に青春をかけて切磋琢磨する姿を見てください。
漫画だからって言えばそれまでですが、結希が最後にはとても字が綺麗になっていて感動しました。
ナナマル サンバツ
クイズに青春をかけた高校生たちの物語
文蔵高校に入学した越山識は、新入生歓迎会でクイズ研究会が主催したクイズ大会に参加し、その魅力に憑りつかれクイズ研究会に入る。
しかし、クイズ研究会にはクイズの名門開城学園から転校してきた2年生笹島学人しかおらず、同じ1年生の新入部員深見真理、井上大将と共に競技クイズに青春を捧げる。
競技クイズを題材にした目新しい作品。
読ませ押しなど、クイズのテクニックが豊富に紹介されるが、私には特に使う機会がない。
クイズだけでも単調にならず、いろんな形式のクイズが登場し、飽きさせない工夫がされています。
どんな競技であっても共通ですが、一生懸命取り組んでいる姿には感動します。
本当に高校生たちが挑戦するクイズは問題が難しいです。
テレビのクイズ番組が好きな人はきっとハマる漫画です。
バトルスタディーズ
PL学園野球部OBが描く、甲子園常連校の実態
甲子園常連のDL学園に憧れて、1日8時間の練習を積み、中学の日本代表にまで上り詰めた狩野笑太郎。
その努力が実り、狩野は特待生としてDL学園に迎えられる。
新入生たちは、同じ日本代表の檜研志や花本走太など、中学野球界のトップスターばかり。
2年後の甲子園を夢見る狩野たちであったが、彼らの前に立ちふさがるのは、厳しいしごきと上下関係。
過酷な練習が終わっても彼らに休息の時間はなく、食事や洗濯などハードな『お仕事』をこなしつつ、厳守しなければならない鉄の掟。
初日から丸井優平が脱走し、彼らの凄惨な月光寮での生活が幕を開ける。
PL学園野球部OBの作者が、その実態を赤裸々に描いています。
新しい切り口の野球漫画で、非常にこの先が楽しみな期待作。
野球の試合でも、強豪校ならではの現実的なテクニックが多数登場して楽しめます。
正直、この環境には賛否両論はあると思います。
確かに技術面、体力面の向上という点では直接的に影響はないかもしれません。
しかし、ここ一番の集中力とか、意識が高くて隙のないプレーにつながる野球勘みたいなものは、こういう環境の下で培われていくような気がします。
飛田がレギュラー勝ち獲ってほしいなぁ。
BAMBOO BLADE
まったり放課後女子剣道コミック
私立室江高校剣道部顧問、貧乏教師の石田虎侍は、金欠で今日の食事にも困る有様だった。
ある日、学生時代の剣道部の先輩で、別の高校で剣道部顧問をしている石橋賢三郎から練習試合を持ち掛けられる。
もし、勝てれば1年間寿司食べ放題!
しかし、室江高校剣道部には主将の千葉紀梨乃以外は、桑原鞘子など幽霊部員が数人いるだけだった。
天才オタク剣士川添珠姫(多分この子が主人公)の他、元ヤン初心者宮崎都、報われないドジっ子眼鏡東聡莉を部員に加え、空回り器用貧乏桑原鞘子も復帰させる。
女の子は可愛いし、剣道シーンも迫力があって読みごたえがあります。
仲間のために頑張る姿が素敵です。
ただ、試合ができる5人が集まるまでに、時間がかかりすぎかなぁって感じはあります。
ライバル榊心の登場も中盤ぐらいです。
しかし、それを補って余りあるぐらい、日常パートのほのぼの感が面白いです。
ベイビーステップ
『エーちゃんノート』に死角なし!
成績はオールA!完璧主義者なエーちゃんこと丸尾栄一郎のノートは、クラスで参考書よりも評判が高い。
その名も『エーちゃんノート』。
そんなエーちゃんが運動不足解消のために通い始めたテニススクールで、学校のアイドル鷹崎ナツから、将来はプロテニスプレイヤーになりたいと聞かされる。
徐々にテニスにハマったエーちゃんは、持ち前の動体視力とテニス版『エーちゃんノート』を武器に、ジュニアテニス界に旋風を巻き起こす!
目がいいという以外は、特別な身体的才能がないエーちゃんが、研究と努力だけでテニスが上手くなっていく話。
超人的な必殺技などは登場せず、テニスを論理的に書いている傑作。
こういう努力型の主人公は好感が持てますし、なっちゃんが天真爛漫でかわいいのもGOOD!
弱虫ペダル
血と肉と骨で人類最速それが…自転車
週に1回、千葉から秋葉原まで、90kmをママチャリで往復する小野田坂道。
総北高校入学当初はアニメ研究部を立ち上げようとするが、自転車競技部期待のルーキー今泉俊輔にその才能を見出され、今泉や鳴子章吉から競技自転車の魅力にハマり、自転車競技部へ入部する。
自転車競技って単調な印象がありますが、とてもハラハラして読めます。
でも、慣れてくると、どうせ追いつくんだろ?って思ってしまいます。
そして先輩たちがかっこよすぎる!
金城主将も肉弾頭田所もモチロンですが、特にかっこいいのは巻島っショ!
手嶋&青八木の二年生コンビも熱かったです。
あと「アブアブ」言ってる筋肉マニア泉田塔一郎と、不気味感が心地よい御堂筋翔も好き。
ちょっと気になったのは、ワンシーンが長いのと、序盤にもっとルール説明が欲しいな。
ラストイニング
いいか、奇襲ってのは二回続けるからこそ奇襲になるんだ!!
鳩ヶ谷圭輔(ポッポ)は彩珠学院高校野球部時代、甲子園予選の準々決勝にまで勝ち進んだ捕手であったが、敗退した際の審判の判定に異を唱え、審判を殴った過去がある。
現在はインチキセールスマンとして結果を残していたポッポだったが、上司にハメられ逮捕されてしまう。
そこに当時の野球部監督で、彩珠学院高校校長の狭山が現れ、野球部の監督を引き受けることを条件に、保釈金を供出してもらう。
過去には甲子園優勝経験もある彩珠学院高校野球部だったが、経営難のため廃部寸前に追い込まれていた。
そこでポッポに託された任務は『一年以内に甲子園出場し廃部を撤回させること』。
とんでもない魔球やすごい選手が登場するわけでもなく、ごく普通の高校球児たちが、ポッポの作戦や策略で勝ち上がっていく。
勝つためには試合で相手を出し抜くだけでなく、高野連規則の盲点を突くなど、玄人向けの野球漫画。
「第三アウトの置き換え」なんてルールは、高校球児だったはずの私も知りませんでした。
伏線もよく回収されております。序盤に少しだけ出てきた、なんだそりゃって感じの練習が大終盤で効果を発揮したり。
ちょっと、みんながみんな、ポッポのインチキトークにハマりすぎな感はありますが、選手の性格別指導や、1点ゲームなど野球の楽しみ方を分かっている方に読んでいただきたい作品です。
ポッポの名言や日高&八潮バッテリーが最高です。