目次
厳選の名作 あらすじと感想
アイアムアヒーロー

村井君のベーコン!
人を食らい、噛まれた人をZQN(ゾンビみたいなもん)化してしまう謎の感染症が発生。
各地で発生した噛みつき事件はその序章だった。
売れない漫画家、鈴木英雄(35歳)は、感染してZQNとなった恋人、黒川徹子に襲われるところからZQNパニックに巻き込まれる。
英雄は趣味のクレー射撃の散弾銃を武器に、逃走中に出会った女子高生早狩比呂美や看護師小田つぐみと、生き残るために奮闘する。
冴えないおっさんの英雄は英雄(ヒーロー)になれるのか?
解決しなかった謎も多く、ラストはがっかりした人も多かったと思います。
でも個人的には現実ってそんなもんじゃない?って思います。
結果、謎が解けるってのは結局、漫画だからであって、こういう結末も現実的には当然なのかなって気がします。
中田コロリ隊長がかっこよくてクズで好き。
それにしても外国語ばかりの会話の回はいかがなものかと思います。
亜人

人間 VS 亜人
死んでも蘇る亜人。
現在確認されている亜人は全世界で47体、日本では2体。
亜人に人権はなく、亜人を捕らえ通報した者には、1億円もの賞金が出されるとの噂もあった。
政府は亜人を管理下に置いて保護するという名目のもと、非人道的な人体実験を行っていた。
高校生、永井圭も交通事故により自身が亜人であること知る。
亜人と発覚したことで、日本中から賞金首として狙われた永井は、同じ亜人である佐藤の存在を知り、身を隠せる場所を求めて佐藤と接触する。
しかし、大量虐殺を行いたい佐藤は、人体実験されていた亜人田中を救出し、全国に隠れ潜む亜人たちを煽動し、人間たちに宣戦布告する。
亜人には死なないという特徴のほか、亜人の発する奇声には人間の動きを止める、人間に見えない黒い幽霊(IBM)を操作できるなどの能力があり、圧倒的物量差のある人間たちに挑んでいく。
戦闘シーンに迫力があり、佐藤のすごさが臨場感たっぷりで伝わってきます。
インフェクション

閉じ込められている間に外では何が起こったのか?
主人公の高校生、天宮晴輝が告白されると知り、晴輝のことが好きな後輩、五月雨紗月は晴輝の友人である、高木譲や木皿儀千佳らに相談を持ち掛ける。
彼らは告白される前に告白すればいいと、晴輝と紗月を体育倉庫に閉じ込める策を講じる。
しかし、手違いから実際に晴輝と共に閉じ込められたのは、全く知らない女子磯波きららだった。
いたずらに気づいていた晴輝はどうせすぐに開けてもらえると高をくくっていたが、一夜明けても誰も気づかない状況に不安を覚え、体育倉庫からなんとか脱出する。
しかし、外の世界では保菌者と呼ばれるゾンビが大量発生していた。
よくあるゾンビ物だが、身体中の穴という穴から噴出する虫のようなものが気持ち悪い。
舞台は仙台市周辺で、東日本大震災もストーリーに絡んでくる。
どうも出てくる高校生が大人びすぎてる印象がある。
そして何故か無意味にエロい。
カラダ探し

ねぇ明日香、私のカラダを探して
親友の三神遥にカラダ探しを頼まれた森崎明日香。
他にも頼まれた伊勢高広、柊留美子、浦西翔太、鳴戸理恵、杉本健司と共に、深夜の学校でカラダ探しを強制される。
カラダ探しでは赤い人に殺される。
でもカラダ探し中は死んでも死ねない。
ただ、カラダをすべて集めるまで同じ日を繰り返す。
カラダ探しを終わらせたい明日香たちは50年前の強姦殺人事件の謎を追う!
赤い人も怖いし、カラダ探しを頼んでくる遥も怖い!
大人でも夜眠れなくなってしまうかも!?
ストーリーもよく考えられていて好きです。
八代先生も最後のこと、もっと詳しく教えといてくれればいいのに…。
クダンノゴトシ

オ前ノ命‥ハ、アト‥7日‥ダ
「件(くだん)」半人半牛の妖怪で、諸説あるがすべてに共通するのは、予言をするということ。
大学の旅行サークルとして、伊豆へ卒業旅行へ行った辻元光、桜井千鶴、白石辰巳、河合舞、小野寺洋太、馬場あゆみ、藤澤伸司の7人。
楽しかった旅行の帰り道、山道に迷ったメンバーは、牛の体に人の顔というバケモノを轢いてしまう。
その夜、白石辰巳は夢でそのバケモノから7日後に死ぬことを告げられ、その通り7日後に死んでしまう。
辰巳が死んだ日、馬場あゆみの夢に出てきたバケモノは辰巳の顔をしており、あゆみの7日後の死を予言した。
7日後の死を予言される恐怖。
仲間の死の連鎖を止めるため、「件」の謎を解くために過去の事件の真相に迫ります。
この作者のサスペンスはとても面白いので、恐怖と謎解き両方を味わえる傑作です。
校舎のうらには天使が埋められている

統制の取れた理想的なクラスで連鎖する壮絶ないじめ
赤ヶ瀬小学校4年2組に転校してきた後堂理花は、クラスの中心人物である蜂屋あいによって『二代目わんこ』に任命される。
一代目わんこは理花の転校前に、いじめの末に自殺した曽良野まりあ。
理花は新たなわんことしてクラス中のいじめに遭う。
しかしある日、いじめの対象が理花を助けた浜上優に移り、それに気づいた教師野呂瀬を不祥事の末の謹慎に追いやるなど、その壮絶さはエスカレートしていく。
蜂屋あいによって支配されたクラスで起こる救いのないいじめ。
漫画だからと言ってしまえばそれまでですが、『解剖』など小学生とは思えない壮絶ないじめです。
光本菜々芽がいじめ撲滅に立ち上がってからが面白いです。
コープスパーティー BloodCovered

学校に憑りついた少女の呪い
文化祭の準備で帰りが遅くなった、持田哲志、中嶋直美、篠原世以子、篠崎あゆみ、岸沼良樹、鈴本繭、森繁朔太郎の7人は怪談話で盛り上がっていた。
そこに哲志の妹持田由香と担任教師の宍戸結衣が加わり、皆でずっと仲良しでいられる『幸せのサチコさん』というおまじないをする。
直後に床が落ち、直美は見知らぬ廃校で目を覚ます。
ぶっちゃけて言うとゲーム版の方が怖かった印象です。
徐々に仲間が集まっていくかと思ったら…。
絵がかわいらしくそういった感じはなさそうですが、恐怖+気持ち悪さも持ち合わせた作品です。
今夜は月が綺麗ですが、とりあえず死ね

好きだからこそ殺したい
幼馴染の花園魅香に、明日こそ告白しようと考えていた神城卓。
しかし、見知らぬ男女の痴話喧嘩の仲裁をきっかけに、愛する人を殺したくなる感情に感染してしまう。
発作中は身体能力が格段に向上するのみでなく、意中の相手から認められたスキルは、その力が飛躍的に増す。
学校でもモテモテの花園は、同様の感染者から狙われる。
神城は花園への殺意を抑えつつ、花園を守ることを決意する。
屍鬼

村は死によって包囲されている
山奥のど田舎にある外場村で連続して発生する不審死。
さらに、不審死し埋葬されたはずの者が、深夜に歩いているところが目撃されるなどしたため、村で唯一の医師、尾崎敏夫と幼馴染の僧侶、室井静信は調査を開始する。
そして、それらの異変の原因として、兼正屋敷に越してきた家族が怪しいと目星をつけるが…。
ゾンビ&吸血鬼物。
古い習慣が残る、真夏の山奥の村を舞台にした作品のため、雰囲気が良い。
ただ、絵には好き嫌いがあるかも。
鉄民

機械の鉄民が人間と入れ替わって生活する島
沙々来島に住む女子高生、滝沢実絽(みろ)はある日、拾った携帯電話を持ち主に返すために行った神社で、鉄民が島民を襲っている現場を目撃する。
そして、各島民にそっくりな鉄民たちが島民に成り代わり、沙々来島を徐々に乗っ取ろうとしていることを知る。
誰が味方で、誰が鉄民かわからず、ハラハラしながら読めます。
無機質な鉄民がとても怖かったですね。
ラストは良い意味で、もやもやさせてくれる名作だと思っております。
魔法少女・オブ・ジ・エンド

時空を超えたまじかるパニック
その日、平凡な日常を繰り返していた児上貴衣の生活は一変した。
突如、教室に飛び込んできた魔法少女にクラスメートは惨殺される。
殺されたクラスメートたちは『まじかるゾンビ』として蘇り、貴衣たちを襲う。
さらに「まじかるー」としか言わない魔法少女は殺しても死なない。
貴衣は幼馴染の福本つくねを連れ、パニックになっている学校から逃げ出す。
途中で出会った、つくねをいじめていた鞘野楓、巨乳の先輩半沢夜華、聴覚に障害がある姫路弥、変態警察官芥倫太郎、医大生久代蓮、迷子の小学生穴井美羽らと協力し、パラサイト・M(魔法少女の1人)を倒し、『魔法少女・オブ・ジ・エンド計画』の存在を知る。
タイトルだけ聞くと萌え系なイメージがあると思いますが…全然違います。
分類するならゾンビ物。
実はSFにしようか、ちょっと迷った作品。
伏線もしっかり回収されていて、とても良く練られたストーリーだと思います。
芥倫太郎はまさに『かみたま』なのです(笑)
ミスミソウ

壮絶ないじめに対する壮絶な復讐劇
父親の転勤で、東京から田舎の町に引っ越ししてきた野咲春花。
春花は、クラスの中心人物である小黒妙子を始めとしたクラスメート達から執拗ないじめに遭うようになる。
いじめはエスカレートしていき、ついに春花は家族を焼き殺される。
家族を失った喪失感から復讐を決意した春花の行動は…。
キャッチコピーは『精神破壊ホラー』読んでいて胸が痛くなる救いのない物語。
おすすめ漫画と言っていますが、正直、こういった内容に耐性のない方にはあまりオススメしません。
ただ、面白いのは間違いないです。